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MOZU Season2~幻の翼~ 初回第1話 あらすじ ネタバレ 視聴率 感想まとめ [MOZU Season2~幻の翼~]

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☆MOZU Season2~幻の翼~ 初回第1話 あらすじ ネタバレ 視聴率 感想まとめ☆

テレビドラマ『MOZU Season2~幻の翼~』初回第1話あらすじネタバレというか内容全文をまとめました。

超個人的感想なども交えお送りします!笑


WOWOW 毎週日曜日 22:00~

みなさん、ご覧になりましたでしょうか?

今週の『MOZU Season2~幻の翼~』初回第1話






ではでは、そんな

『MOZU Season2~幻の翼~』注目の初回第1話のあらすじをネタバレしていきます!


というわけで、以下、あらすじ・ネタバレ注意です。

↓ ↓ ↓

<初回第1話>

街中のビジョンにダルマの顔。

倉木は千尋が爆発する夢で目を覚ます。
窓際で煙草を吸う倉木のナレーション
「公安警察が国民を監視するために秘密裏に作ったシステムが
 2001年に何者かによって乗っ取られた。
 公安警察は長期の内偵の末、その組織を特定するに至り
 国民監視システムを奪還するために潜入捜査員を送り込んだ。
 公安の中でもトップシークレットである5年前の作戦…
 それがグラークα作戦だ。
 だが作戦は失敗し捜査員6名が捕虜になった。
 身元を明かす猶予が72時間与えられたが、
 誰も身元を明かさず捜査員5名が処刑され1名が生きて帰ってきた。
 唯一生きて帰ってきた捜査員…それが公安警察官だった俺の妻・千尋だ。
 作戦から帰って来た千尋は心を病んでいった。
 やがて公安の上層部に利用され爆弾テロ事件に関与して死んだ。
 どうして千尋だけが生きて帰ってこられたのか?
 捕虜になっていた空白の72時間の間に千尋の身に何が起きたのか?
 俺はその真相を求めグラークα作戦を調べ続けている。
 日本から国民監視システムを奪った相手の情報に辿り着いた。
 裏社会の組織だと思っていたが、俺の予想をはるかに超える存在だった。
 日本の公安警察官が闘っていた相手は
 世界最大の国土を誇る巨大国家ロシア連邦だった。
 2000年代前半以降に日本の民間企業がロシア企業との競争に
 大きくリードされたのはそのせいかもしれない。
 システムの存在自体を国民に公にできない日本政府は
 この事実をひた隠しにしてきた。
 千尋たちが潜入捜査をしたというロシア秘密施設の実態は未だにわからない。
 だがその施設で捕虜になっていた千尋たちと接触していた人物の名前がわかった。
 そいつの名はイワン・タイラー。
 数少ない彼に関する情報の中に、
 タイラーは日本語が堪能なグルジブ人だという資料を見つけた。
 作戦当時、グルジブ共和国はまだロシアから独立していなかった。
 だからタイラーはグルジブ人でありながらロシアの公的機関に所属していたのかもしれない。
 それに日本語をタイラーが話せるならば、千尋たち人質の担当をしていたことも腑に落ちる。
 俺は必ずイワン・タイラーを見つけ出し、真相を突き止める。」
テレビから流れるニュース
「今日未明、北海道の宗牙岬沖で発生した
 不審船と海上保安庁の巡視船が繰り広げた銃撃戦を巡って
 先ほど森原官房長官が会見を開きました。」
森原
「本日未明に起こった領海侵犯についてご報告いたします。
 武装工作船の国籍は不明。
 日本の領海から出たことは先ほど確認いたしました。
 現在、政府は、周辺国とも連携し事実関係の究明に向け全力を尽く…」
倉木、テレビを消しリモコンを投げ捨てる。

カフェのテラス席にはロシア語の新聞を読み食事をしている男。
その席に日本人の男がやってきてロシア語で話しかける。
「グルジブ共和国のチェルコフだな?ご同行願おう。」
チェルコフは日本語で
「公安か…誰が俺を売った?」
もう一人やってきた男
「別の場所で話そう。」
チェルコフ
「もしかして、あの女か?」
先に来た公安の男、チェルコフの手のナイフとフォークを奪うと
「とにかくついてきてください」
チェルコフはナプキンで口を拭いながら、ロシア語で
「今この近くで俺の顔をモニターで見てるんだろう」
と言うや否や、二人を蹴散らしカフェを走り去る。
さらに店外で追手たちを銃撃し、車に飛び乗ると
中にいた女に銃を突き付け言う。
「シオリ!俺を売ったな、このクソアマ!」
しかし、次の瞬間、チェルコフを壁に叩きつける男。
男は倉木だ。
チェルコフは呆気なく気を失う。
倉木、汐里に言う。
「話がある。」
汐里
「誰ですか、あなた?」
倉木
「倉木だ」

場所を変え話す倉木と汐里。
汐里
「私に何の用があるんですか、倉木さん?」
倉木、グルジブ共和国に関する雑誌の切り抜きを見せ言う。
「この記事を書いたのは君だな?」
汐里
「公安警察にかかれば覆面ライターのペンネームなんて意味がないんですね。」
倉木
「そうでもないさ。君を探すのにずいぶん時間がかかった。」
汐里
「で、要件は?」
倉木
「日本で君以上にグルジブ共和国に詳しく人脈のある人間はいない。
 君に協力してもらいたいことがある。」
汐里
「何ですか?」
倉木
「イワン・タイラーという男を知らないか?
 そいつはグルジブ人である可能性が高い。」
汐里
「残念だけど知りません。」
倉木
「そうか」
汐里
「でも私の知り合いのグルジブ人が経営するバーで
 彼の仲間がそんな名前の男の話をしていた気がする。」
倉木
「そいつらに会えるか?」
汐里
「彼らは警戒心が強いし、目が利くから
 あなたみたいな人が行ったらすぐに警察官だってバレますよ。」
倉木
「君ならそいつらから話を聞き出せるんじゃないのか?」
汐里
「そんなことしたら私が疑われます。」
倉木
「でも君なら聞き出せる。そうだろ?
 半年前、空港で起きた爆弾テロの情報を調べてるそうだな。」
汐里
「ええ。」
倉木
「俺はあの事件をよく知ってる。」
汐里
「わかった。
 私がその男の情報を聞き出したらあなたが知ってる情報を私によこしてね。」
倉木
「ああ。」
汐里
「そこまでしてその男の情報が欲しいの?」
倉木
「これで妻に何が起きたのかわかるかもしれない。」
汐里
「妻?」
倉木
「俺は必ず空白の72時間の真相を暴く。」

夜の山の中で爆発が起きる。
雪道を走る車が事件現場に到着し、美希が降りてくる。
刑事
「お疲れ様です。」
美希
「何かわかった?」
刑事
「爆発の規模からして使用されたのはTNT爆弾じゃないかと思われます。」
美希
「昨日巡視船と銃撃戦になった武装工作船とは関係ありそう?」
刑事
「それはまだわかりません。
 ですが手口からいって海外テロリストの可能性もあると考えられます。」
他の刑事が捜査室内を案内しながら話す。
「死亡したのは当直の警備員1名のみ。頭部を至近距離で撃たれ即死。
 争った形跡もなくカードキーを奪う目的で殺害されたと思われる。
 防犯カメラもご覧の通りで…
 だがデータを復旧できれば中の映像が見られるかもしれない。」
刑事
「すぐ復旧の手配します。」
もう一人
「頼むわ。」
刑事は壊れたデータを持って出て行く。

車の中でアイスピックを突き付けられて脅されている男。
「どうしてお前が?やめてくれ。助けてくれ!」
しかし、フードを被った謎の男に首を突かれて死ぬ男。

飲み屋を転げ出てきた男、口から血を流し
「てめー警察がこんなこと」
言い終わる前に蹴られる男。
蹴ったのは大杉だ。
大杉
「暴力団なら暴れていいのか?」
と格闘になる二人。
そこへやってきた美希
「あまり機嫌が良くないみたいですね。手貸しましょうか?」
大杉
「いや、俺は上機嫌だよ。」
言って、男の手をひねり蹴飛ばす大杉。
男は逃げていく。
美希
「待ち合わせの店は確かこの先でしたよね?」
大杉
「ああ、ちょっと早く来たからこの辺りの人情を視察した。
 じゃ、行くか。」

飲み屋に移った大杉と美希。
大杉
「外事課はどうだ?」
美希
「公安部は同僚であっても仕事の内容はお話しできません。」
大杉
「だから俺は公安は嫌いなんだよ。」
美希
「私達と一緒に仕事して前より少しは好きになったんじゃないですか?」
大杉
「バカ言うなよ。むしろ嫌いになったね、より。
 隠蔽、隠蔽、また隠蔽。俺の性には合わない。」
美希
「隠蔽が嫌いだったんですか、大杉警部補は?
 さっき道端で一般人を殴ってましたけど、アレも公に?」
大杉
「あいつはチンピラだからいいんだよ。
 相変わらず嫌味なやつだな。」
美希
「相変わらず偏った持論をお持ちですね。」
大杉
「お前な…」
女将、新しい酒を持って来て
「こんな綺麗なお嬢さん連れてくるなんて、どうしたのよ大杉ちゃん!」
大杉
「同僚だよ」
女将
「初めてね、女性と来るなんて」
大杉
「いいから。ほら、呼んでる呼んでる」
と、女将をおっぱらう大杉。
美希
「私も驚いてます。
 警部補からご飯に誘われるなんて思ってもみなかったので
 どういう風の吹き回しですか?」
大杉
「津城警視正が海外行ってるからだよ。」
美希
「津城警視正は確か、CIAに…」
大杉
「ああ、いつもな、あの人に監視されてるみたいで落ちつかないから
 あの人がいない間に情報収集しようと思ってな。」
美希
「なんの情報収集ですか?」
大杉
「津城警視正はまだ森原を放置しとく気なのか?」
美希
「おそらくまだ森原官房長官を押さえるだけの決定的な証拠がないんだと思います。」
大杉
「それで…あれからまったく会ってないのか、倉木警部と?」
美希
「え?…はい。」
大杉
「どうしてだよ?」
美希
「特に理由はありません。」
大杉
「本当か?なんか動揺したぞ、今。」
美希
「何ですか、これ?尋問ですか?」
大杉
「そうかもしれないな。」
美希
「下手な尋問ですね。」
大杉
「ははは。今はな、5年前のグラークαとかいう作戦の解明に
 仕事そっちのけで没頭してるそうだぞ。」
美希
「そうですか。」
大杉
「心配なら会って来いよ。な、ほら、ほら。」
美希
「別に心配してません。」

一人、書庫で情報収集している倉木。
そこへやってくる男に気付いた倉木
「池澤公安部長。」
池澤
「倉木、久しぶりだな。
 実は、君に伝えたいことがあって来たんだよ。」
倉木
「俺に?」
池澤
「ああ。ある男が日本に戻ってきたようなんだ。」
倉木
「ある男?」
池澤
「君はよく知ってるだろ?元・アテナセキュリティーの東だ。」
倉木
「東…」

その頃、東は、ヘリから降り、サングラスを外し不敵に笑っていた。

倉木
「東のことを知っていたんですね。」
池澤
「彼は元・公安警察官だ。知っていて当然のことだろ?」
倉木
「どうして東が帰ってきたことをわざわざ俺に伝えに来たんですか?」
池澤
「東の雇い主が前任の室井公安部長だったことは掴んでいる。
 半年前、サルドニア共和国の大統領を空港で狙った爆弾テロ事件は
 死んだ室井が企てて東が協力したものだと私は見ている。そうだろ?」
倉木
「その件については、何も話せないことになっています。」
池澤
「あの事件の真相を隠蔽したままでいいと君は思っているのか?
 いや、思っていないはずだ。
 それに、津城警視正は判断を誤った。
 あの事件の裏に隠されている陰謀は、隠蔽しておけるような大きさじゃない。」
倉木
「あの人を甘く見ない方がいい。」
池澤
「君もいつの間にか津城のシンパに成り下がったか。
 非常に残念だよ、倉木。」
倉木
「策士であるあなたの煽りに乗って、俺が真相を話すと思いますか?」
池澤
「思わな…」
倉木
「時間のムダです。」
池澤
「そう言うだろうと思ったよ。
 だが、必ずあの事件の真相を調べ上げてみせるよ、私は。
 最終的には東から聞き出すまでだ。」
倉木
「あいつはイカレてます。利用されないように気を付けてください。」
池澤
「私が利用してやるさ。」
去っていく池澤。

レストランで食事を摂っている大杉一家。
大杉
「めぐみ、もうちょっと綺麗な食べ方しろ。」
めぐみ
「私?」
大杉
「お前に決まってんだろう。」
めぐみ
「意味わかんないんだけど。」
恵子
「あなたは人のこと言えないでしょう」
大杉
「俺は昔から、食べ方がもう上品ですね、って言われるんだよ、お前。」
めぐみ
「冗談でしょう?」
恵子
「そんなこと言われてるところ見たことない。」
大杉
「仕事の席だからお前は知らないんだよ、ははは。」
恵子
「仕事の席って、あなたは焼き鳥屋しか行かないでしょう。」
大杉
「バカ野郎、お前。他にも行くよ、フレンチとかに。」
恵子
「何がフレンチよ。フレンチブルドッグみたいな顔してるくせに。」
大杉
「何がブルドッグだよ、お前!」
めぐみ
「もうやめてよ。
 お父さんと別居したお母さんの気持ちが大人になってやっとわかるようになった。」
大杉
「何?」
めぐみ、トイレへ立つ。
大杉
「めぐみ、まだ途中じゃないか、お前。」
恵子
「もうガミガミうるさくしないで!」
大杉
「お前、普段めぐみに俺のことボロクソ言ってるだろう?」
恵子
「私の名前はお前じゃない。」
大杉
「恵子!」
恵子
「名前で呼ばないで、気色悪い!」
大杉
「じゃ、君…じゃ、何て呼べばいいんだよ!」
恵子
「呼ばないで!」
大杉の携帯が鳴る。
恵子
「早く出て!」
大杉
「言わなくても出るよ。」
電話に出る大杉。

人を待つ美希を見つめる何者かの視線。
気付かぬ美希はそわそわと待っている。
現れた倉木にお辞儀する美希だが、無反応に倉木
「店はあっちだ。」
と歩いて行く。
走り寄る美希に倉木
「何だ?」
美希
「挨拶とかしないのかな、と思って。」
倉木
「久しぶりだな。」
美希
「お久しぶりです。」
倉木
「少し痩せたか?」
美希
「倉木警部もそういうこと聞けるようになったんですね。」
倉木
「挨拶しろと言われたから気を遣ったんだ。」
歩いて行く二人。

雨の中、屋敷の前にはパトカーが何台も止まっている。
中に入った大杉
「仏の顔見してくれ。」
刑事たち、カバーを外し
「首の後ろを尖ったもので刺されて殺されています。
 犯人はどっか別の場所でガイシャを殺害しここに遺体を遺棄したようですね。」
大杉
「ガイシャの身元は?」
刑事
「それが…10年前に死んでるんですよ。」
大杉
「なに?」

その頃、倉木と美希は飲み屋で話している。
美希
「ここ警部の行きつけなんですか?」
倉木
「数年ぶりに来た。」
美希
「そうですか…」
倉木
「武装工作船の事件とエネルギー研究所の爆破事件は外事が担当してるのか?」
美希
「はい。私が担当しています。」
倉木
「武装工作船から上陸したのは海外のテログループか?」
美希
「調べていますが、まだわかりません。」
倉木
「で、君の見解は?どの国のテログループだと思う?」
美希
「私はグルジブのテロリストが乗っていた可能性が高いと思っています。」
倉木
「そうか。あの研究所は日本とロシアのエネルギー共同開発の施設だったな。
 ロシアと対立するグルジブのテロリストが爆弾テロを起こしてもおかしくない。」
美希
「おっしゃる通りです。
 それに巡視船と銃撃戦をした宗牙岬の地形は険しい断崖になっていて
 密入国が可能かもしれません。」
倉木
「確かにな。捜査の進捗を逐一、俺にも知らせてくれ。」
美希
「何か気になることでもあるんですか?」
倉木
「その中にタイラーがいるかもしれない。」
美希
「タイラー?」
倉木
「いや、何でもない。」
美希
「あの…」
言いかけたところで、倉木の携帯が鳴る。
倉木、電話に出て
「倉木だ。…わかった、すぐに行く。」
携帯をしまい、倉木
「悪いが、先に行く。」
茫然と取り残される美希。

大杉と遺体の傷口を見ている倉木
「新谷宏美と同じ犯行手口だな。」
大杉
「そうだ。」
倉木
「身元は?」
大杉
「所持していた身分を証明する類のものはすべて
 10年前に死んだ別人のものだった。」
倉木
「裏の人間か…」
大杉
「ああ。で、気になって調べてみたらヒットしたよ。」
倉木
「何だ?」
大杉
「新谷広美が特殊独房から逃げだしたとき
 一人偽の刑務官が紛れ込んで行方不明になってただろう?
 そいつだ。」
倉木
「間違いないのか?」
大杉
「ああ。あの時の防犯カメラの映像を確認したが、間違いない。
 こいつがその偽刑務官だ。」

喫煙所に移り煙草を吸っている倉木
「辞めたのか?」
大杉
「ははは、もう3か月禁煙してる。娘が煙草臭いって嫌がるんだよ。
 ま、あんたとここにいたら一緒だけどな。
 あんたは新谷宏美を特殊独房から逃がしたのは東だって言ってたよな?」
倉木
「ああ。」
大杉
「だったらあのガイシャは東から命令を受けて新谷を逃がした。
 東に雇われた人間ってことになる。」
倉木
「そうなるな。」
大杉
「だがな、新谷を独房から逃がしたその男が新谷の手口で殺された。
 これ、あんたどう思う?」
倉木
「あいつの殺し方を知っている人間は数少ない。」
大杉
「さらに東とガイシャとの関係、新谷の脱獄…
 この両方を知っている人間となるともっと数は絞られるはずだ。」
倉木
「そうなると東の部下、もしくは警察内部の人間の犯行だと考えるのが妥当だ。」
大杉
「ちっ、一体誰がやったんだ、くそっ!」

香織宅に来ている美希、ひとしきり子供たちと遊んだ後。
香織
「また無言電話あったよ。」
美希
「え、いつ?」
香織
「今日の夕方。」
美希、固定電話の前まで行く。
香織
「ねぇ、携帯電話があれば充分だし、もう固定電話の回線解約していい?」
美希
「ダメよ。」
香織
「かかってくるのはマンションの営業の電話か無言電話だけだよ?
 もったいないじゃない。」
美希
「払ってるのは私だから問題ないでしょう?
 ねぇ、香織はさ、無言電話、お父さんからだと思わないの?」
香織
「思わない。」
美希
「どうして?」
香織
「死んだと思ってるから。」
美希
「お父さん行方不明だよ?死亡は確認されてない。」
香織
「もう15年も連絡ないんだよ?」
香織、子供たちに呼ばれて部屋を出る。
カレンダーには無言電話があった日時とおぼしきものが記載されている。
その夜、美希は父が燃える夢を見て目を覚ます。
そこに固定電話が鳴る。
慌てて出る美希
「お父さんなの?答えて」
電話は無言で切れてしまう。
香織がやってきて
「留守電にしてなかったの?」
美希
「うん。」
香織
「ここ数週間、多くなったよね。なんでだろ?
 夜は留守電にしておいてね。おやすみ。」
美希
「おやすみ。」

夜の路地裏を歩く汐里の耳にイヤホンから倉木の声
「聞こえるか?」
汐里
「聞こえます。」
車輛の中で、バー店内をモニターを監視しながら倉木
「店の防犯カメラ映像はこちらでもモニターしてる。
 だが、酒屋業者の箱に取り付けたカメラは
 カウンターの下に置かれてしまったからまだ死角がある。
 なるべく店の奥には行かないように。」
汐里
「わかった。」
倉木
「じゃ、入ってくれ。」
店内に入る汐里にバーテンダー
「汐里さん、どうしたの?ここに来るなんて。」
汐里
「ちゃんと働いてるか見に来たの。ウォッカ、ロックで。」
倉木
「君が言ってたやつはいるか?」
汐里、店内を見回し
「いる。」
すると、男たちが話しかけてくる。
「なぜこっちを見てた?」
汐里
「それは…」
すると、バーテンダーが慌ててロシア語で
「彼女は俺の友人だ。」
と止めに入るが、男たちはそれを制し
「答えろ。」
汐里もロシア語で
「友人になりたいから見てたのよ。」
男の一人、日本語で
「だったら一緒に飲もう。こっちおいで。」
汐里
「あなたたち、日本で何してるの?」

「何でも屋だ。」
汐里
「一つ聞きたいことがあるんだけど、イワン・タイラーって人知ってる?」
すると、突然一人がテーブルを叩き立ち上がる。
汐里
「何か、まずいことでも言っちゃったかしら?」

「どうしてその名前を知ってる?」
汐里
「私、ある人に頼まれて、その人のこと探してるの。」

「探してる?お前まさか警察か!」
汐里、バーテンダーに
「いや、ちょっと、説明してあげて。」
バーテンダー
「誰から頼まれた?」
倉木、モニターを見ながら
「落ち着け…」
汐里
「一体どうしたの?」
男たち、ロシア語で何か話すと、汐里のカバンの中身を出す。
汐里
「何もないに決まってるでしょう。」
バーテンダー
「タイラーを探してるやつってのは誰なんだ?」
汐里
「そんなにまずい人なの、そのタイラーって男?」
バーテンダー
「汐里、君は大好きな友達だ…」
モニターを見ている倉木、
バーテンダーがカウンターの下から銃を取り出すのが見え焦る。
バーテンダー、汐里に銃を突き付け
「こんなことになって残念だよ…」
汐里、あきらめ目をつむったところに、飛び込んでくる倉木。
乱闘の末、倉木、男の一人に
「なぜタイラーを知ってる?死にたくなければ話せ!」

「話したら殺される!」
倉木
「誰に?タイラーは何者なんだ?タブーを破ってまで何の話をしていた?」

「日本に来てるって噂を聞いたから。」
倉木
「やつは今どこだ?」

「知らない!」
気を失った男たちと苛立つ倉木。

外を歩きながら汐里
「私は約束を守った。今度はあなたの番よ。」
倉木
「何が知りたい?」
汐里
「爆弾テロ事件で死んだ室井警視監は本当に爆発で亡くなったの?」
倉木
「公式発表ではそうなっているな。」
汐里
「本当のことを教えて。あなたはその場所にいたんでしょ?」
倉木
「殺されたんだ、殺し屋に。名前は言えない。
 そしてその殺し屋は俺が射殺したことになっている。」
汐里
「その言い方、本当はあなたがやったんじゃないってこと?」
倉木
「どう思う?」
汐里
「あなたじゃない、だったら誰?」
倉木
「どうしてそこにこだわる?」
汐里
「誰が殺し屋を殺したのか興味があるから…教えて?」
倉木
「それは教えられない。」
汐里
「わかった。じゃ、最後にひとつ。
 あの事件の黒幕、政治家の森原じゃないの?」
倉木
「どうしてそう思う?」
汐里
「あの事件を調べると彼の存在が見え隠れしてるから。」
倉木
「そう思うならそう記事に書くといい。
 だがその記事が世の中に出ることはないだろうな。」
汐里
「つまり当たりね。」
倉木
「話はここまでだ。協力に感謝する。」
汐里、不敵な笑みで去っていく。

一人、街にいる美希の横にやってきた男
「明星巡査部長。」
美希
「池澤公安部長?」
池澤
「どうも、はじめまして。」
美希
「私に何か?」
池澤
「実は、半年前の爆弾テロ事件を調べていましてね。
 あの事件について私にすべて話してくれませんか?
 もちろん、あなたから情報を得たことは
 すべて伏せておきますので安心してください。」
美希
「それはできません。」
池澤
「そうですか、それは残念だ。」
美希
「どうしてあの事件を?」
池澤
「すべてを知るためですよ。」
言うと去っていく池澤。
残された美希を見つめる誰かの視線。

後日、刑事たちと話している美希
「やはりグルジブのテロリストだったんですね。」
刑事
「ああ。使われた爆弾がグルジブのテロリストたちが以前使ったものと
 同じものってことがわかった。それに衛星画像で
 巡視船と交戦する前に武装工作船からゴムボートで
 4名離脱していることもわかりました。」
美希
「つまり、グルジブのテロリストが工作船から北海道に上陸し
 エネルギー開発施設を爆破したってことですか?」
刑事
「そうかもしれないな。」
他の刑事
「グルジブ人の目撃証言はまだあがっていません。
 が、上陸した宗牙岬の近くにある小さな駅で見慣れない日本人を見た
 という情報が入っています。」
美希
「日本人?」
刑事
「はい。その駅は宗牙岬駅って言うんですが、
 ほとんど地元の人しか使わないので駅員が覚えていたそうです。」
他の刑事
「もしかしたら日本にいる協力者かもな。」
刑事
「現在、北海道警察がその駅員が見たという日本人の人相書きを作成中です。」

交番にやってきた美希
「失礼します。外事の明星です。」
起き上がった鳴宮
「もう三日もちゃんと寝てない。あいつが出るんだ。
 笑ってるようにも見えるし怒ってるようにも見える。
 だけど、目はいつも同じ…」
と言うと、襖を開ける。
そこにはモニターがたくさん並び、すべてにダルマの顔。
美希
「ダルマ?」
鳴宮
「僕は勘違いしていたのかもしれない。」
美希
「何を?」
鳴宮
「ダルマは…機械・映像・音を通じて人の脳に信号を送り込み
 夢を操るとか言われてきて、そのオカルト的な存在を利用して
 この国を裏でコントロールしようとしてるやつらがいる。
 そう思ってきた。」
美希
「違ったの?」
鳴宮
「ダルマは本当に存在するのかもしれない。」
美希
「どういうこと?」
鳴宮
「人の脳内に入り込み情報収集をして、人々を監視してるのかもしれない。
 もしそれが真実でダルマが本当に存在してるとしたら…」
そこへやってきた大杉
「ダルマはお前の夢から何を奪い取ったんだ?」
美希
「大杉警部補。」
大杉
「鳴宮の話をまともに聞けるなんて、お前もやっぱり夢でダルマを見たんだろう?」
美希
「いえ。」
鳴宮
「人の悩みをバカにしてるでしょう?」
大杉
「そんなことないよ、お前。本当にコイツが夢に出てくんのか?」
鳴宮
「うん。」
大杉
「鳴宮、それはな、お前のハゲ上がった部長だろう?」
そんなやりとりを見て笑う美希に、鳴宮
「そういえば、はじめまして、ケイスケ・ナルミヤです。」
美希
「はじめまして、明星です。大杉警部補と知り合いだったんですね。」
大杉
「こいつは俺の配下みたいなもんだから。
 それにな、こいつな、半年前の空港爆破テロ事件でも
 ちょこっとだけ活躍してもらったんだ。
美希
「そうだったんですね。」
大杉
「お前何しに来たんだよ?」
美希
「こちらで防犯カメラのデータを復旧してると聞いて。」
大杉
「こいつはな、科捜研やらそこらにいいように利用されてんだよな?」
鳴宮
「みんな僕を頼りにしてんだよ。」
大杉
「お前さっき外人みたいな自己紹介してなかったか、また、お前。」
鳴宮、無視して美希に
「防犯カメラの映像なら解析できてるよ。」
美希
「すぐ見せてください。」
鳴宮
「OK」

一方で、汐里は金物屋でアイスピックを見つめていた。

倉木は大杉たちに合流。鳴宮は生で見る倉木に感動している。
鳴宮、倉木の催促にPCの映像を出す。
美希
「爆破されたエネルギー施設の防犯カメラ映像です。」
倉木
「グルジブのテロリストだな。」
映像ではテロリストたちが施設に侵入していく様子が映されている。
大杉
「こっからだ、見てくれ。」
映像を覗き込んだ倉木、驚き
「新谷…」
映像の中の新谷、防犯カメラに手を伸ばすと、映像が切れる。

新谷宏美が死んだ下水道を歩く新谷和彦
「宏美…」

和彦の回想。幼少時の和彦が
「宏美は百舌だ。」と話しかける。
人形を刺していた宏美、振り返るとニヤリと笑う。

現在の和彦が宏美の死んだ場所で、手に持っていた紙を捨てる。
その紙は倉木の警察内部プロフィール資料だ…。


――『MOZU Season2~幻の翼~』初回第1話ここまで――


こんな内容でした。

いかがでしたか?

MOZU Season1は面白かったですが、
謎がたくさん残ったままこちらのSeason2に持ちこされましたからね。

気になっていた人も多いでしょう!

グラークα作戦の真相、千尋の死の原因、美希の父の失踪の原因、
生きていた新谷和彦、帰ってきた東…
まだまだ見応えはたくさんあります!

次回もお楽しみに♪


『MOZU Season2~幻の翼~』公式ホームページ

出演者(キャスト):

<警視庁公安部>
倉木 尚武 - 西島秀俊
明星 美希 - 真木よう子
村西 悟 - 阿部力
若松 忠久 - 戸田昌宏
室井 玄 - 生瀬勝久

<警視庁刑事部捜査第一課>
大杉 良太 - 香川照之
加藤 - 平山祐介
向井 - 五刀剛
村瀬 龍臣 - 鶴見辰吾

<その他警察関係者>
津城 俊輔 - 小日向文世
鳴宮 啓介 - 伊藤淳史

<アテナセキュリティ>
新谷 和彦 - 池松壮亮
赤井 信輝 - 田口浩正
及川 - 深水元基
桜樹 - 松本実
里村 - 村杉蝉之介
中神 甚 - 吉田鋼太郎
東 和夫 - 長谷川博己

<爆破事件関係者>
倉木 千尋 - 石田ゆり子
筧 俊三 - 田中要次
来栖 利理 - 奥貫薫
南 貴之 - 染谷将太
みゆき - 大川春菜

<その他>
中島 葵美 - 有村架純
森原 健吾 - 瑳川哲朗
明星 香織 - 音月桂
倉木 雫 - 小泉彩
明星 杏珠 - 篠川桃音
明星 胡桃 - 平澤宏々路

Season2
<警視庁公安部>
池沢 清春 - 佐野史郎
落合 - 出合正幸

<グルジブ共和国関係者>
名波 汐里 - 蒼井優
チェルコフ - セルゲイ・クワエフ


当ブログは、一日数回更新で
2014年夏(7月期)ドラマあらすじネタバレ動画視聴率情報をまとめ、感想などもちょいちょい書きつつご報告しておりますので、まめにチェックしてみてくださいね☆

☆MOZU Season2~幻の翼~ 初回第1話 あらすじ ネタバレ 視聴率 感想まとめ☆の記事でした。
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